葬儀後の「お盆」完全ガイド!| 初盆のやることリスト

葬儀後の「お盆」完全ガイド!| 初盆のやることリスト
葬儀後の「お盆」完全ガイド!| 初盆のやることリスト

日立の終活トピックス/安心のしんあいガイド(2026年7月21日)

梅雨が明けると、日立の街にも夏の空気が広がってきます。今年ご家族を見送られた方にとっては、「そろそろお盆の準備を」と考え始める一方で、「何から手をつければいいのかわからない」「今年が初盆なのかどうかも自信がない」と不安を感じる時期でもあります。

  • 忌明け(四十九日)を過ぎて初めて迎えるお盆が「初盆(新盆)」であり、忌明け前にお盆が来る場合は翌年に持ち越しになります
  • 初盆は白提灯・棚経・法要など通常より丁寧な準備が必要ですが、2年目以降は迎え火・送り火を中心とした簡素な家庭供養へと移っていきます
  • 準備は法要の1〜2ヶ月前、つまり6月頃からの菩提寺への相談が安心です

この記事を読めば、「今年は初盆にあたるのか」の判断基準から、初盆と通常のお盆それぞれで準備すべきこと、日立市で気をつけたい地域差までを、やることリストとあわせて一度に把握いただけます。

目次

「初盆」はいつ? ―― 四十九日との関係で決まる特別な一年

初盆(新盆)とは、四十九日の忌明けを終えたあとに初めて迎えるお盆のことで、忌明け前にお盆が来てしまう場合は、初盆は翌年に持ち越しになります。

これは、四十九日を終えるまでは故人の霊がまだ現世とあの世の間にあるとされ、忌明け前の「仏」になっていない状態でお盆の供養を行うのは順序が合わない、という考え方によるものです。判定に迷いやすいため、具体的なケースで確認しておきましょう。

具体的な判定例

  1. 【初盆になるケース】 5月にご逝去、7月上旬に四十九日法要を終えた場合 ―― 忌明け後に迎える8月のお盆が、そのまま初盆にあたります。
  2. 【翌年に持ち越すケース】 7月中旬にご逝去、四十九日は9月に入ってから ―― 今年のお盆はまだ忌明け前のため初盆にはならず、来年のお盆が初盆になります。

「今年が初盆かどうか」で迷った場合は、四十九日法要を執り行った菩提寺に確認するのが最も確実です。

初盆(新盆)の迎え方 ―― 通常よりも丁寧な準備とお勤めが必要です

初盆は、白提灯を飾り、菩提寺の僧侶に「棚経(たなぎょう)」をお願いし、親族や故人と親しかった方を招いて法要・会食を営むのが一般的な形です。

白提灯(白紋天)は初盆のときだけ用いる特別な提灯で、「故人の霊が迷わず家に帰ってこられるように」という意味が込められています。2年目以降の通常のお盆では使われません。棚経とは、お盆の時期に僧侶が檀家の自宅を一軒ずつ回り、仏壇の前でお経をあげてくださる習わしです。地域やお寺によって「お盆参り」と呼ぶこともあります。

初盆で準備するもの

  • 精霊棚(盆棚)――位牌・お供え物を並べる特別な棚
  • 白提灯(白紋天)――仏具店や葬儀社で購入できます
  • お布施――棚経・法要をお願いする際に包みます。目安は次の項目で詳しく解説します
  • 会食の手配――法要後に親族で会食を行う場合の会場・料理の準備

棚経・法要のお布施の目安

お布施は「感謝の気持ち」として包むものであり、決まった料金表があるわけではありませんが、初めて包む方にとっては金額の見当がつかず不安になりやすい部分でもあります。あくまで一般的によく言われる目安として、参考にしてください。

  • 棚経(お盆にご自宅へ来ていただき、仏壇の前で読経していただく分)―― 3,000円〜10,000円程度とされることが多い
  • 初盆法要(お寺や自宅・斎場で読経と法話をお願いする分)―― 30,000円〜50,000円程度が目安とされることが多い
  • 御車代(お寺から自宅・会場まで足を運んでいただいた場合)―― 5,000円程度が目安とされることが多い
  • 御膳料(会食の席を辞退された場合)―― 5,000円〜10,000円程度が目安とされることが多い

金額はお寺との関係性、地域の慣習、法要の規模によって幅があるため、あくまで参考程度にとどめてください。金額に不安がある場合は、菩提寺に率直に「皆様どのくらい包まれていますか」と尋ねても、決して失礼にはあたりません。

【失敗例】相場がわからず、包む金額に悩み続けたケース ―― 周囲に相場を聞ける相手がおらず、不安なまま多めの金額を包んだところ、お寺から「お気持ちで十分ですよ」と恐縮されてしまったというケースもあります。逆に少なすぎるのではと過度に心配する必要もなく、多くの場合は「お気持ちで」という言葉のとおり、無理のない範囲で構いません。

やることリスト(初盆)

  • 菩提寺への棚経・法要日程の相談・予約(お盆直前は混み合うため、6月頃までの相談が安心です)
  • 白提灯の準備
  • 精霊棚とお供え物(位牌・果物・故人の好物など)の準備
  • 会場(自宅または斎場)と会食の手配
  • 親族・故人の知人への案内
  • お布施・お車代の準備
  • お墓の掃除とお参りの日程確認

日立市における具体的なアクションとしては、まず菩提寺(お付き合いのあるお寺)に電話で「初盆の棚経をお願いしたい」と伝え、希望日を複数候補で相談するところから始めるとスムーズです。お盆期間中は他の檀家からの依頼も集中するため、早めの連絡が安心につながります。

宗派によって異なる棚経・お盆の考え方 ―― 「うちの宗派」を確認してから準備を

棚経やお盆の位置づけは宗派によって考え方が異なるため、まずはご自身の家の宗派を確認したうえで菩提寺に相談することが、失敗のない準備につながります。

日立市内には、曹洞宗・浄土真宗・真言宗・日蓮宗をはじめ、さまざまな宗派の寺院があります。たとえば曹洞宗では大雄院(日立市宮田町)や正伝寺(日立市大久保町)、浄土真宗では覚念寺(日立市金沢町)や光円寺(日立市十王町)、真言宗では満泉寺(日立市水木町)、日蓮宗では蓮光寺(日立市川尻町)など、地域に根ざした寺院が点在しています。それぞれの寺院ごとに棚経の日程やお布施の考え方に細かな違いがあるため、最終的には必ずご自身の菩提寺に直接確認してください。

曹洞宗・真言宗・日蓮宗などの「追善供養」の考え方

多くの宗派では、お盆の棚経や法要は、故人の冥福を祈り、遺された家族が徳を積むことで故人を偲ぶ「追善供養」として位置づけられています。曹洞宗は座禅を重んじる禅宗の一つで、読経とともに焼香・合掌を丁寧に行う形式が多く見られます。真言宗は空海(弘法大師)を開祖とする密教の宗派で、独特の作法やお唱えが特徴です。日蓮宗は「南無妙法蓮華経」のお題目を中心とした読経が営まれます。いずれの宗派でも、棚経・法要の具体的な流れやお布施の目安は寺院ごとに異なるため、初めての方は遠慮せずに確認して差し支えありません。

浄土真宗は「お盆」の位置づけが異なります

浄土真宗では、阿弥陀様の慈悲によってすべての人が浄土に往生すると説かれるため、他の宗派のような「亡くなった方を供養するためにお盆を営む」という追善供養の考え方を基本的には取らないとされています。お盆の時期に営まれる法要は「歓喜会(かんぎえ)」「盂蘭盆会(うらぼんえ)」などと呼ばれ、ご先祖への感謝を仏縁としていただく意味合いが強いとされています。棚経の形式や、白提灯・精霊棚の扱いについても他宗派とは異なる考え方をとる場合があるため、浄土真宗の菩提寺をお持ちの方は、この点を踏まえたうえで相談されることをおすすめします。

自分の家の宗派がわからない場合

「そもそも自分の家の宗派がわからない」という方も少なくありません。手がかりの一つとして、仏壇にある位牌の戒名を確認する方法があります。戒名の上部に記された梵字(ぼんじ)や、使われている文字(「釈」「院」「居士」など)から、宗派の見当がつく場合があります。それでも判断が難しい場合は、日立市・県北エリアのお寺・神社マップ(宗派別・地域別の一覧まとめ)で日立市内の主な宗派別寺院を確認しつつ、実際の菩提寺に直接問い合わせるのが最も確実です。

2年目以降の「毎年のお盆」 ―― 迎え火・送り火を中心とした家庭供養へ

初盆を終えると、以降は白提灯を使わない絵柄入りの盆提灯に切り替わり、迎え火・送り火とお墓参りを中心とした、より簡素な家庭供養へと移っていきます。

大がかりな法要は行わず、家族・親族で静かに故人をしのぶのが一般的です。棚経についても、初盆のみ依頼する家庭と、毎年継続して依頼する家庭に分かれます。どちらが正しいというものではなく、菩提寺との付き合い方や家庭の考え方によって決めて差し支えありません。

通常のお盆の特徴

  • 白提灯は使わず、絵柄入りの通常の盆提灯を飾る
  • 迎え火(お盆初日の夕方)と送り火(お盆最終日)を行う
  • 精霊棚は初盆に比べて簡略化されることが多い

やることリスト(2年目以降)

  • 盆提灯の準備・飾り付け
  • 精霊棚(盆棚)の設置とお供え
  • 迎え火・送り火
  • お墓参り・お墓の掃除
  • 棚経を希望する場合は菩提寺への依頼(毎年頼むかどうかはご家庭の判断で構いません)

精霊棚の飾り方とお供え物の意味

精霊棚には、位牌を中心に、季節の野菜や果物、故人の好物などをお供えします。地域や家庭によって形式はさまざまですが、よく見られるお供え物の一つに「精霊馬(しょうりょううま)」があります。きゅうりで作る馬は「故人の霊が少しでも早くこの世に帰ってこられるように」、なすで作る牛は「あの世へ帰る際はゆっくりと、たくさんのお供え物を持ち帰れるように」という願いが込められているとされています。地域や宗派によって扱いが異なる場合もあるため、飾り方に迷ったときは菩提寺や親族の年長者に確認すると安心です。

迎え火・送り火の具体的な進め方

迎え火は、お盆初日(日立市の場合は8月13日)の夕方、玄関先や庭先でオガラ(麻の茎の皮を剥いだもの)を焙烙(ほうろく、素焼きの平皿)にのせて燃やし、その煙とともに故人の霊を家に招き入れる行事です。送り火は最終日(8月16日)の夕方、同じ場所で焚き、故人の霊を見送ります。マンションなど火を焚くことが難しい住環境では、盆提灯の明かりで代用したり、玄関先で静かに手を合わせるだけで済ませるご家庭も増えています。形式にとらわれすぎず、無理のない範囲で行って差し支えありません。

日立市のお盆の時期 ―― 8月13日から16日の「月遅れ盆」が一般的です

日立市内では、全国的な7月盆ではなく、8月13日から16日にかけての「月遅れ盆」で営まれるのが一般的です。

全国的にはお盆の時期は地域によって7月盆・8月盆(月遅れ盆)・旧暦盆と分かれますが、茨城県・日立市を含む多くの地域では、8月の月遅れ盆が広く定着しています。13日の夕方に迎え火を焚いて故人の霊を迎え、16日に送り火で送り出すのが基本的な流れです。ただし、ご家庭によっては先祖代々の慣習で異なる時期に営む場合もあるため、迷ったときは菩提寺に一言確認しておくとより安心です。

「うちの菩提寺がどこだったか思い出せない」「宗派がわからない」という方も少なくありません。そうした場合の手がかりとして、日立市・県北エリアのお寺・神社マップ(宗派別・地域別の一覧まとめ)もあわせてご確認ください。

お墓参りと合わせて確認したいこと ―― 遠方のご家族が集まるこの機会に

お盆は親族が日立に集まりやすいタイミングでもあるため、お墓の管理状況の確認や、将来的な「墓じまい」の相談、実家の整理についても話し合うご家庭が増えています。

近年は、遠方に住むお子様世代がお盆や年末年始にしか帰省できず、お墓参りのたびに「このお墓を今後どう維持していくか」という現実的な課題に直面するケースが目立ちます。せっかく親族が顔を合わせる機会だからこそ、事務的な話をこの時期にまとめて済ませておくと、後々の負担が軽くなります。

具体的ユースケース

  1. 【成功例】お盆の親族集合を「家族会議」の場にできたケース ―― 毎年お盆にしか集まらない兄弟姉妹が、お墓参りのあとにお墓の今後について話し合う時間を設けたところ、将来的な墓じまいの検討や、実家の管理方針について落ち着いて意見をすり合わせることができました。
  2. 【失敗例】誰が参るか事前確認をしなかったケース ―― お盆当日、家族それぞれが「誰かが掃除してくれているだろう」と思い込んでいたため、お墓の草が伸びたままお参りすることになり、慌てて当日に道具を探し回る事態になりました。事前に役割分担を決めておくことで防げるトラブルです。

お墓の場所や利用条件を確認しておきたい方は、平和台霊園・平和台会館の利用手順と費用相場も参考にしてください。また、遠方にお住まいで実家の管理に悩まれている場合は、親の「免許返納」が終活のサイン?の記事で、お墓の将来的な維持についても触れています。

初盆に招かれた場合のマナー ―― 参列する立場での心得

初盆に招かれた場合は、「御佛前」または「御供物料」としてお供えを包み、喪服ほど堅苦しくない落ち着いた服装で伺うのが一般的なマナーです。

これまでは施主(お迎えする側)の準備を中心に解説してきましたが、日立市にお住まいの50代・60代の方の中には、ご自身の親族や友人の初盆に「招かれる側」として参列される機会も少なくありません。参列する立場での心得も、あわせて押さえておきましょう。

参列時の基本マナー

  • 表書き――「御佛前」「御供物料」「御仏前」などが一般的です。宗派によって表現が異なる場合があるため、迷ったら「御供物料」としておくと無難です
  • 金額の目安――友人・知人であれば5,000円〜10,000円程度、親族であれば10,000円〜20,000円程度が目安とされることが多く、会食が伴う場合はやや多めに包む方もいます
  • 服装――喪服である必要はなく、黒・紺・グレーなど落ち着いた色合いの平服で伺うのが一般的です
  • 持参する品――線香・ろうそく・故人が好きだったお菓子などを、お供え物として持参する方も多くいます
  • 訪問のタイミング――法要当日に伺うのが基本ですが、都合がつかない場合は事前にご遺族へ連絡し、別日にお参りに伺う旨を伝えておくと丁寧です

不安な場合は、施主であるご遺族に「何かご不便な点はありますか」「服装はどのようにすればよいですか」と率直に確認しても失礼にはあたりません。

よくある質問(FAQ)―― 読者の疑問にズバリお答えします

Q1:今年は四十九日を終えたばかりですが、初盆の準備はいつから始めればいいですか?

A1:お盆本番(多くの場合8月13日前後)の1〜2ヶ月前、つまり6月頃までに菩提寺へ棚経・法要の相談を入れておくと安心です。お盆の時期は依頼が集中するため、直前の連絡だと希望日に対応してもらえないことがあります。

Q2:白提灯は誰が用意するものですか。また、お盆が終わったあとはどうすればいいですか?

A2:一般的には施主(喪主を務めたご遺族)が用意します。使用後の扱いは、送り火で燃やす、菩提寺に納める、地域の回収に出すなど地域差があるため、購入した仏具店や菩提寺に確認するのが確実です。

Q3:初盆に法要をお願いする場合、どのくらいの人数を招けばいいですか?

A3:決まりはありません。近しい親族のみで静かに営むご家庭もあれば、故人と親しかった友人・知人まで広く招くご家庭もあります。会食の手配やお布施の準備にも関わるため、早い段階でご家族の意向を確認しておくと準備が進めやすくなります。

Q4:2年目以降のお盆でも、毎年お寺に棚経をお願いしなければいけませんか?

A4:必須ではありません。初盆のみ依頼して、以降は家族だけで迎え火・送り火とお墓参りを行うご家庭も多くあります。菩提寺との関係性に応じて、無理のない形を選んで問題ありません。

Q5:日立市に住んでいますが、お盆は7月と8月のどちらに行うのが正しいですか?

A5:日立市内では8月13日から16日の「月遅れ盆」が一般的です。ただしご家庭によって代々の慣習が異なる場合もあるため、迷った際は菩提寺に確認しておくとより安心です。

Q6:うちは浄土真宗ですが、白提灯や棚経は他の宗派と同じように用意すればいいですか?

A6:浄土真宗は他宗派と「お盆」の位置づけそのものが異なり、追善供養という考え方を基本的には取らないとされています。白提灯や精霊棚の扱いも異なる場合があるため、他の宗派向けの一般的な準備をそのまま当てはめず、必ず菩提寺に確認してから準備を進めてください。


あわせて読みたい


この記事の監修者
益子 建(有限会社しんあい祭典 代表取締役)
地元葬儀社の二代目/日立に暮らして57年

公開日:2026年7月21日 / 最終更新日:2026年7月21日


運営者情報:有限会社しんあい祭典
〒316-0002 茨城県日立市桜川町4-11-12
電話:0294-36-6700(24時間365日受付)
公式サイト:https://shinaisaiten.com/
日立市でのご葬儀・家族葬・火葬・ご遺体搬送のこと、終活相談など、
どんなことでもお気軽にお問い合わせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次